添田隆司さんインタビュー動画
profile
東京都出身。
高校まで筑波大学附属に通いながら、サッカーのクラブチーム“横河武蔵野FCユース”に所属。東京大学に進学後、4年時にはサッカー部の主将として活躍する。
大学卒業後に三井物産から内定を受けるも、Jリーグの“藤枝MYFC”に誘われ、東大卒史上2人目のJリーガーとしてのキャリアを歩む。
2017年に現役を引退し、現在はスポーツX株式会社取締役・おこしやす京都AC代表取締役として、両社の事業発展に尽力している。
自己紹介をお願いいたします。
大学4年生のとき総合商社に内定を頂きましたが、12月に静岡県藤枝市のJリーグクラブ「藤枝MYFC」に練習参加させて頂いた後にお声がけをいただきまして、かなり悩んだのですが、結局サッカー選手になることを決断して、東大卒史上2人目のJリーガーとしてプレーさせて頂きました。
選手として2年半プレーしまして、その後京都の「おこしやす京都AC」に移籍しまして、その後引退し、1年仕事した後に現在の仕事をしております。
仕事内容を教えてください。
主には「おこしやす京都AC」の代表として、運営に携わっております。
仕事内容は、一つは様々な企業様にチームに関わっていただくこと。企業様を回らせていただいて、いろんなことをお伺いしながら、サッカーチームと何かご一緒できるようなことがないかとお話させていただいています。一般的にスポーツといいますと、まだまだ「支援する」、「スポンサーとして支える」、「寄付」「協賛」のようなイメージが強いです。しかしそれだけではなくて、事業としてもいろいろと活用できる可能性があることをお伝えさせて頂いています。
また、代表という立場でもありますので、チーム全体の運営ですとか、選手採用などにも携わらせて頂いたり、そういった形で日々仕事をさせていただいております。
仕事のやりがいを教えてください。
自分達が行った取り組みが新しい価値を出していくことで、関わって頂く方々に喜んでいただくことができて、地域がさらに盛り上がっていく。そういうところに携われていることもやりがいの一つかなと感じています。
大学時代、「これをやってよかった」ということはありますか?
そういった意味ですごく勉強しておいてよかったなと思います。
経営学等にも限らず、例えば1年生のときに基礎教養でいろいろな授業に出て、生物系の授業ですとか、本当に多種多様な授業を受けさせていただきました。凄く覚えてるわけではないですけれども、そういったところも会話の広がりといいますか、生物系の事業をされているような企業様と話すときも会話の切り口になったりします。そういう意味で基礎教養はものすごく大事だと感じますし、今の仕事にも生きてるかなと思います。
これをもう少し勉強したらよかった、ということはありますか?
色々とあるんですけれども、例えばプログラミングもそうですし、情報系の勉強をもっとしていたら幅が広がったなと思います。あとは経営と少し被るのですが、組織論にあまり興味を持って勉強してなかったので、そういったことは勉強できていたらよかったです。
関連して、また生物系の話になってしまうのですが、色々な生物の生態ですとか、どういう形でその生物社会が回っているのかを知っていたらそれを転用して、今の自分の仕事にも活かせるかなと思ったりもします。本当に、「こんなことを勉強しておけばよかったな」ということは沢山あります。
高校生にメッセージをお願いします。
「勉強ができる・できない」とか、「スポーツができる・できない」というのはあると思うのですが、そういう所はそんなに大事ではないのかな、と思っています。
本当に大事なことは、まずは自分が興味があったりとか、やりたいと思ったことに対して素直に勉強してみたり、やってみたりという所だと感じます。
もう一つは、謙虚に他者を尊重して、物事に感謝の心を持って取り組むことが凄く大切です。勉強やスポーツができても、そういったことができていなかったら、それは良いのだろうか、と凄く感じます。
そこを大事にさえして頂いたら、何をやっても良いと思います。
人間の可能性は本当に無限大だと思うので、何をやっても良いと思いますし、その時に大事なことというのが、やはり一歩前に踏み出す勇気というか、「人に反対されるんじゃないかな」「親に反対されるんじゃないかな」という所が気になるのは分かりますが、本当にやりたいことだったら一歩って必ず出るはずなので、まず一歩を踏み出すということが凄く大事なのではないかなと思います。そういう一歩を踏み出して、自分の人生を楽しく生きていく人が増えたら嬉しいなと思います。