スポーツ推薦で大学入学!受験手続きの流れを紹介

2024年10月23日

「大学でもスポーツを続けたい」
「自分の競技力を高める大学でスポーツを続けたい」
と、スポーツで大学を選びたいと考えている人もいるのでは?
また、「自分の実績でスポーツ推薦できるかな?」と悩んでいる人もいるのではないでしょうか。
当記事では、スポーツ推薦で大学に入学する流れを紹介しています。大学スポーツ推薦のメリット・デメリットや出願・受験のポイントについても紹介しているので最後まで読んで、大学スポーツ推薦を勝ち取りましょう!

 

大学スポーツ推薦とは?

スポーツで実績がある高校生が受験できる特別推薦入試

大学スポーツ推薦は、インターハイや国体などの全国規模の大会で実績を残した高校生が受験できる大学入試の一つです。大学スポーツ推薦を行っている大学は全国で3割程です。

 

大学スポーツ推薦のメリット

入学試験の科目が免除

一般入試では複数教科の学力試験がありますが、スポーツ推薦の場合は小論文や面接での入試試験になります。試験科目を減らせるメリットがあり、受験勉強の負担を減らすことができます。

 

合格率が高い

一般入試では高倍率な大学も、スポーツ推薦であれば比較的低い倍率で合格を目指せるのも大学スポーツ推薦のメリットです。大学スポーツ推薦の倍率は1倍~1.5倍と言われており、一般入試よりも倍率は低く、合格しやすい傾向にあります。

 

スポーツに打ち込める環境へ進める

大学スポーツ推薦で入学すると、優秀な指導者、先輩・同級生に巡り合える可能性があります。また、スポーツで知名度を高めている大学では施設が充実しているので、自分が取り組んでいる競技に打ち込める環境が整っており、競技力を高められます。

 

社会人やプロで競技をする道が開ける

大学でも競技の実績を残すことで、スポーツを職業にする道が拓けます。社会人チームに所属したり、プロチームからスカウトを受けてスポーツを続けたりする可能性を広げることができます。また、プレーヤーではなくても、コーチや監督といった指導者としての道も選択肢にできます。

 

大学スポーツ推薦のデメリット

在学中の4年間は競技を続ける

大学スポーツ推薦で入学したら、競技(部活)を卒業するまでの4年間続けなければいけません。大学側からすれば、スポーツで結果を出すことを期待して学生を獲得しますから、期待に答えられるように4年間は競技を続ける覚悟が必要です。

 

結果を出すプレッシャーがある

スポーツ推薦を実施する大学は、学内でのレベル自体が高く、激しいレギュラー争いがあります。さらに、レギュラーを掴み、他大学の選手やチームにも勝って、結果を出す必要があります。厳しい競争の中で結果を出すプレッシャーに打ち克つ精神力が求められます。

 

ケガやメンタル不調の可能性

結果を出すにはハードな練習が必要ですが、練習でケガをするリスクもあります。ケガをした場合、長期離脱したり、医療費などの費用がかさんだりする可能性があります。また、肉体的なしんどさだけでなく、精神的なしんどさもあり、メンタル不調に陥る可能性もあります。

 

学業も大切、キャンパスライフを楽しめない可能性がある

本来、大学は学問をする場所です。学生は学業が本分です。スポーツ推薦で大学に入学した場合、自分の学力以上の大学に入る可能性もあり、授業についていけないことがあります。すると、留年や卒業できない場合もあるので、競技と同じくらいに学業も大切にしなければなりません。また、一般の学生がキャンパスライフを楽しんでいるのに対して、スポーツ推薦の学生は競技に集中するため、キャンパスライフを楽しめない覚悟も必要です。

 

大学スポーツ推薦をもらうまでの一般的な流れ

大学スポーツ推薦の流れ

  • 志望校を調査
    各大学が、どの競技のスポーツ推薦を実施しているかを調べます。「自分が取り組んでいる競技でスポーツ推薦を実施しているか?」「自分のよさを生かせる大学か?」「近年の結果はどのくらいか?」など総合的に調べていきましょう。

 

  • 入試要項で出願資格や受験条件、提出書類を確認
    大学が求める出願資格や、競技成績などの受験条件をクリアしているかを確認します。また、提出書類(自己PRや成績証明書など)の内容や提出時期・受験日などを確認します。受験条件や提出書類はなるべく早めに確認し、対策をすることが大切です。

 

  • 指導者に推薦書を書いてもらう
    顧問の先生やコーチ・監督などの指導者からの評価はスポーツ推薦合格に大きな力となります。試合の結果だけではなく、日頃の練習への取り組みや、競技に対する熱意をアピールして評価を得ましょう。

 

  • 大学へ書類提出(大学で書類審査、これが第一次選考となる)

 

  • 受験 面接や小論文など(これが第二次選考となる)

 

大学スポーツ推薦を出願・受験する時期

 

  • 6月ごろ 入試要項などの発表
  • 9月ごろ 出願
  • 10月ごろ 第一次選考(書類選考)
  • 11月ごろ 第二次選考(面接、小論文)
  • 12月 合格発表

 

スポーツ推薦入試は一般入試よりも早めの出願・受験をします。大学によって日程が異なるので入念にチェックしましょう。

 

大学スポーツ推薦をもらうには

大学スポーツ推薦に必要な実績

一般的には全国大会レベルの実績が求められます。「全国大会出場」や「全国大会ベスト16以上」など、大学や競技によって異なりますので必ず確認しましょう。
また、大学によっては一定以上の評定平均が必要な大学もあります。評定平均とは通っている高校での成績です。どのくらいの評定平均が必要かも確認しましょう。

 

大学スポーツ推薦 出願時の注意点

スポーツ推薦は専願が基本

スポーツ推薦は専願が基本です(併願が許可されている大学もあります)。他の大学に出願をするには、辞退か不合格となった場合です。併願をする場合は、受験日程にも注意をして出願する大学を決めましょう。

 

スポーツ推薦できる大学・競技は限定的

スポーツ推薦を実施している大学は多くなく、競技も限定されています。まずは自分が取り組んでいる競技のスポーツ推薦があるかを調べましょう。

 

大学側のスポーツ推薦の視点

大学側はスポーツで大学の知名度を高めたいとスポーツ推薦を実施しますが、学生の競技実績だけでなく人間(学生)としてどうかも見ています。競技力だけでなく人間性を高める努力も必要です。

 

大学スポーツ推薦 受験時のポイント

大学スポーツ推薦・面接で自分自身をアピール

「高校生活で努力したこと」「現在の取り組んでいる競技の目標」など、受験生自身の考えを聞かれます。自分の言葉で競技に対する熱意や考えを伝えられるように練習しておきましょう。

 

大学スポーツ推薦・小論文で自分の考えを表現

スポーツに関する題材の小論文が課されます。面接と同様に自分の言葉で考えを表現できるように練習しましょう。高校の先生に自分が書いた文章を添削してもらうとよいでしょう。

面接や小論文は競技力より人間性を見るためのものです。不安に感じる人もいると思いますが、堂々と自分という人間をアピールしていきましょう。

 

早めに準備をしてスポーツ推薦を勝ち取ろう!

大学スポーツ推薦で入学することは人生の大きな財産になります。自分の好きなスポーツを生涯にわたって取り組み、自分らしい人生を歩めます。また、入試は受験をする以前に、正確な情報を得て対策を立てる準備が大切です。
大学スポーツ推薦を得るために、スポーツ推薦の流れをよく理解して、早めに準備を進めましょう。

 

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