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スポーツ経済学

経済学とは?
スポーツ経済学
 経済学とは、経済活動を分析し、そのメカニズムや法則性を解明する学問です(経済活動とは、生活に必要な財貨やサービスを生産・分配・消費する活動のことです。コンビニでお弁当を買うことも、宅配のバイトをして稼ぐことも、すべては経済活動です)。
 経済動向は、人々の生活に多大な影響を与えます。そのため経済学は、多くの専門分野に分かれ、それぞれの分野で深い研究が行われています。国の経済政策を考える財政論や金融論、国際的な経済活動を分析する国際経済学など、スケールの大きな専門分野が目白押しです。
また、統計学を使って経済現象を解明する計量経済学などもあります。
 人生は経済情勢によって、大きく左右されます。経済に振り回さないためにも、経済学を通して、経済を冷静に見る目を養っておきましょう。

スポーツ経済学とは?

スポーツを経済現象としてとらえ、経済学の手法を応用して分析する学問です。
 研究テーマの自由度は高く、スポーツの経済効果を考察する場合もあれば、ミクロ経済学(個人や企業の個別の経済行動を扱う)の考え方で、スポーツ用品の価格決定のメカニズムを研究する場合もあります。
 また、スポーツ組織の資金の調達と運用を研究するスポーツ・ファイナンスのように、スポーツ産業の発展への貢献をめざす分野もあります。

スポーツ法学

法学とは?

私たちは、たくさんの法律の中で生活しています。法律があることで窮屈な思いをすることもゼロではありませんが、多くの法律はあなたの権利を守り、安心して生活できる環境を与えてくれています。
 法学は、法律や判例の研究などを通じて、法律の基本的な原理とは何か、法律的な物事の考え方とは何かといったテーマについて研究する学問です。
 研究分野としては、法哲学・法史学・法制史など、基礎法学と呼ばれる分野と、法律の解釈や適用のあり方などを研究する「実用法学」と呼ばれる分野があり、後者では、憲法・刑法・民法などの基本六法のほか、国際法や労働法などの研究が行われています。
 法律について知ることは、世の中を知ることです。法学は、「生きていくためのベース」を作るための学問といえるかも知れません。

スポーツ法学とは?

スポーツは、皆さんが思っている以上に、法的問題の発生しやすい活動です。激しい運動によって事故が発生する。上下関係が強すぎて体罰やモラハラなどの問題が起きる(事件化することあります)。また、ドーピング問題や、契約をめぐるトラブルなど、スポーツ特有の法的問題も多くあります。
 スポーツ法学は、スポーツに関する法的問題を研究する学問であり、人々が安心して競技に取り組める法的な環境づくりを目的とします。

スポーツ哲学

哲学とは?

 誰でもときどき「人はいかに生きるべきか?」といった、漠然とした「問い」が頭をよぎることがあります。でも、それは長くは続きません。気にはなる。だけど答えは見つからない。‥で、そのうち問い自体を忘れてしまう。そんな感じではないでしょうか。
 「哲学とは何か」を定義することは簡単ではありませんが、ひとつだけ確実に言えるのは、そうした「気になるけど答えが見つからない本質的な問い」、ずっと昔から人間が抱き続けてきた「普遍的な問い」について、とことん粘り強く考え続けてきた学問。それが哲学だということです。
 研究分野としては、大きくは西洋哲学・東洋哲学に分かれます。また、テーマによって認識論・倫理学・存在論・美学・宗教学などに分かれますが、いずれも「本質的な問い」について考える点では共通しています

スポーツ哲学とは?

「スポーツに関わる本質的な問いについて考える学問」であり、「そもそもスポーツとは何か?」から始まり、「スポーツは人間に必要か?」など、多様なテーマで研究がなされています。
 近年、注目されているのは倫理領域です。 
 ドーピングなどの不正行為が起きる背景には、「勝つためには何をしてもよい」という考え方がありますが、それがなぜいけないのか、きちんと説明するには、哲学(倫理学)の力が必要なのです。

レクリエーション学

スポーツは、「観る」や「楽しむ」という側面にフォーカスすれば、レジャーやレクリエーションの一形態であり、その分野を扱う学問の研究対象となります。eスポーツの登場によって、スポーツの楽しみ方がどう変わるかなど、研究テーマはたくさんあります。また観光学も、スポーツツーリズムの研究などで関わってきます。

スポーツ教育学

教育学とは?
スポーツ教育学
「成長」とは、さまざまな学びを通じて、人が「望ましい姿」へと変わっていくことを意味します。それは、人間にとって非常に大切なことですが、自力だけで実現するのは、とても難しいことです。
 教育とは、人が「望ましい姿」へと変わっていけるよう、さまざまな働きかけを、意図的・計画的に行うことです(一般的には親や学校や上司などが担います)。そして、その研究をするのが教育学です。
 教育学には、教育史学・教育心理学・教育社会学などの分野があります。また、教科ごとの教え方を研究する、教科教育学と呼ばれる分野もあります。
 一方で、不登校やいじめなど、教育現場で起きている深刻な問題に立ち向かうことも、教育学の重要な役割となっています。「この時代、この社会に必要な教育は何か」について考え続ける学問なのです。

スポーツ教育学とは?

 「教育学をベースに、スポーツについて考察する学問」といえますが、シンプルな定義である分、さまざまな方向性の研究が存在しています。
 一つは「スポーツをどう教えるか」を研究するという方向性。体育の授業の進め方や、実技指導の方法などを考察することになります。一方、「スポーツの教育的価値」を考察する研究や、生涯学習の中にスポーツをどう取りこむかなど、スポーツ教育の社会的な展開を考える研究などもあります。

スポーツ経営学

経営学とは?

 社会において企業が果たす役割の重要性は、もちろん皆さんもよく知っていると思います。しかし、そうした重要性にもかかわらず、企業は、永続を保証された存在ではありません。
 企業は、つねに環境変化の中にあり、的確に変化対応しないと、すぐに衰退してしまいます。変化を探知し、対応策を考え、意思決定し、実施する。そうした活動を「経営」と呼ぶならば、経営がきちんと機能しないと、企業は生き残っていけないのです。
 経営学とは、簡単にいえば、実際の企業活動の分析などを通して、経営がどうすればうまくいくかを研究し、その成果を世の中に提供していく学問です。
経営管理・マーケティング・会計など、多くの専門分野があるので、どんなタイプの人にも、必ず興味の持てる分野が見つかると思います。

スポーツ経営学とは?

「学校における体育経営」といった領域も含むなど、言葉の示す範囲は非常に広いのですが、ここでは分かりやすく、「スポーツビジネスを展開する組織の経営について研究する学問」と定義しておきたいと思います。
 具体的には、プロチームの運営会社やスポーツ用品メーカー、スポーツ小売店、スポーツ施設、スポーツメディア、スポーツNPOなどの経営について、ヒト・モノ・カネ・情報など、さまざまな側面から研究することになります。

スポーツ社会学

社会学とは?

人間はひとりでは生きていけず、互いに深く関わり合い、「社会」と呼ばれる共同体をつくることで、安定した生活を営んでいます。私たちの人生は、社会ととともにあり、社会がどのような状態にあるかによって、大きな影響を受けることになります。
 社会学は、社会の諸側面について、調査やデータを活用しながら社会全体を貫く理論とは何かを研究する学問です。研究テーマは多様で、社会の仕組みに関する研究もあれば、ひとつの社会現象が、どのような原因から発生し、人々の生活にどのような影響を与えたかについて研究する場合もあります。
 社会について考えれば、政治・経済・文化・教育・福祉などについても、おのずと考えることになります。扱うテーマの幅が広く、他の学問分野との接点が多いというのも、社会学の特徴といえるでしょう。

スポーツ社会学とは?

スポーツは社会に強い影響を与える存在です。ヒーローの登場で社会が活気づくこともあれば、自国の代表チームの敗戦によって暗くなることもあります。スポーツは、現代社会の重要なアクター(主体)といえるでしょう。
 スポーツ社会学は、スポーツを研究対象とする社会学の一分野であり、スポーツが社会で果たしている役割を明らかにしたり、スポーツにまつわる出来事を社会現象として解明したりするなど、多種多様なテーマで研究がなされています。

スポーツ史学

歴史学とは?
スポーツ史学
 歴史研究の学問であり、日本史・東洋史・西洋史・考古学といった研究分野があります。また、テーマによって政治史・経済史・文化史などに分かれます。
 歴史学では、残された手がかり(古文書や遺跡など)をもとに、その時代の政治体制や経済状況、さらには人々の生活様式を探るといった研究が行われます。また、歴史的な事件がなぜ発生し、後世にどのような影響を与えたかについて考えたりもします。事実を踏まえつつも、ロマンに満ちた推理ゲームのように楽しむことのできる学問なのです。
 人間の本質は、時代が変わっても変わりません。その意味で、過去を知ることは、いま起きていることの意味を理解したり、未来に起きることを予測したりする際に役立ちます。歴史学は、人間の「来し方行く末」を考える学問といえるかも知れません。

スポーツ史学とは?

スポーツの歴史を研究する学問であり、当時のスポーツの様子を探ったり、生み出された経緯や後代への影響を研究したりします。また、その時代の社会で、スポーツがどのような役割を果たしていたかを探る研究などもあります。
 歴史をタテにみていく視点と、西洋・東洋などを含めたヨコの視点、この両者を合わせた「面」で見て行くことができるのがスポーツの歴史研究の楽しさであり、研究対象も無尽蔵です。

理系の学問(スポーツ科学)

スポーツ科学

スポーツ心理学コンディショニング科学スポーツバイオメカニクススポーツ統計学スポーツ生理学スポーツ栄養学トレーニング科学スポーツ工学
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プレッシャーのかかる場面で冷静に判断するには?

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どのシーンで、どのような作戦が効果的?

長時間試合に出るとどこに疲労が出る?

長時間戦い抜ける体力をつけるには?

軸足の安定にはどの筋肉をどう鍛えればいい?

野球に最適なシューズはどんなもの?

スポーツ心理学

スポーツによる心の動きを解明
スポーツ心理学

大事な試合で結果を残した選手に「メンタルが強い」とよく言われますね。なぜその選手はメンタルが強いのでしょうか。
スポーツに関わる人たちがどんなどんな感じ方をし、それによってどんな行動をするのかがスポーツ心理学です。

心を落ち着かせる方法とは?

日本には昔から「心・技・体」という言葉があります。この「心」の部分、つまり精神力についてもさまざまなことがわかり、現場で活用されています。
たとえば、メンタルスキルです。大舞台になると緊張し過ぎて力が出し切れない選手にいくら「リラックスしろ」と言っても、なかなか難しい。そこで、リラックスするためのスキルの出番です。例えば、ルーティン。毎回同じ動きを行うことで、集中しやすくなる効果があります。これはスポーツ心理学において解明されました。
 また、近年注目されているのは「マインドフルネス」です。人は自分でコントロールできない過去や未来のことばかり考えてネガティブになることがあります。それを振り払う方法として、多くのトップアスリートたちがマインドフルネスを活用しています。これもスポーツ心理学から導き出されたメンタルスキルのひとつです。

コンディショニング科学

コンディションは、知識を使って整える

単純にコンディショニングといっても、厳しいトレーニングをこなし続けるためなのか、試合でパフォーマンスを発揮するためなのかなど、目的によって多くのアプローチがあります。
 コンディショニング科学は、目的に応じてさまざまな知識を掛け合わせ、選手が最高のパフォーマンスを発揮するための方法を研究したりしていきます。

多角的な視点で考える

最高のパフォーマンスを発揮するためには、コンディションを整えることが大切です。まず自分の身体に興味を持ち、知ること。そこからコンディショニング科学の一歩を踏み出すことになります。
 昨今、さまざまな分野の研究者たちによってコンディショニングに関する考え方が変わってきました。たとえば睡眠の質は選手のパフォーマンスを左右し、さらには成長期の子どもの身長の伸びにも大きく影響することがわかってきています。
  コンディショニング科学を学ぶことで、日常生活を健康に生きるためのヒントを得ることもできます。さまざまな知識を集結することで、新たな道や答え、ゴールを導き出すことができるのです。

スポーツバイオメカニクス

スポーツに特化して動きを分析

身体の動作はどうやって行われているのかを分析し、解析するが、スポーツバイオメカニクスです。バイオは生体、メカニクスは力学を意味します。

運動の最適な動きを科学的に知ることができる

なぜ運動が上手な人もいれば、苦手な人もいるのでしょうか。それは、スポーツバイオメカニクスを使えば説明することができます。
運動のうまい人は、脳に運動のための指令を出す仕組みができあがっています。例えば、自転車をこぐという動作が脳にできあがっていれば、自転車に乗れば身体が自然と“こぐ”動作をします。自転車に乗るときはたくさん練習したでしょう。その反復こそが、脳に運動の指令を出す仕組みをつくるのにいちばん大切な要素です。繰り返しその動作を行うことで、その動きを脳が学習し、できるようになっていきます。スポーツも同じで、運動がうまい人は、良い動作で反復練習を行い、脳と身体がしっかりとその動きを覚えた状態ができあがっている、ということなのです。
 そういった「良い動作」を研究するのがスポーツバイオメカニクスです。運動の最適な動きややり方を知り、スポーツ選手が目指す技術のゴールを示してくれるのです。

スポーツ統計学(スポーツアナリティクス)

様々なデータを分析し、得点につなげる

世の中には、さまざまなデータが数字として集められています。それを分析し、わかりやすく表現するのが統計学の基本です。
 今ではスポーツの世界においても統計学が活用されるようになっています。ロンドンオリンピックでは、日本の女子バレーボール代表がタブレットに集約される相手と自分のチームのデータ分析をリアルタイムで行いながら銅メダルを獲得しました

スポーツ科学の成果を選手に伝える

スポーツアナリストという職業もあります。膨大なデータを分析し、それを選手たちにわかりやすく伝え、どうやって改善していくのかをアドバイスする専門家です。
 トレーニング科学やスポーツバイオメカニクスに代表されるスポーツ科学は、それぞれの分野で数値化されます。そうしたデータを統計し、選手に対して、どう改善していくとプレーが良くなるのか、あるいはチームとしての成績を上げるためにはどんな課題や解決策があるのかを見つけ出せるのも、スポーツ統計学です。そして、それらを数字的に、科学的にわかりやすく道を指し示す役割を果たすのが、スポーツアナリティクスであり、スポーツアナリストになのです。

スポーツ生理学

スポーツや運動によって身体がどう変化するのかを知る

スポーツの練習やトレーニングをすると、身体はどんな反応をし、どのように変化するのか。それらの現象を明らかにする学問が「スポーツ生理学」です。
 選手だろうと一般のスポーツ愛好家だろうと、スポーツをすると身体は疲れます。単純に「人間は動いたら疲れる」でとどまらず、スポーツによって身体で何が起こり、疲労がどう作用しているのかなどを細かく見ていくのです。

指導者を目指す人におすすめ

スポーツ生理学では、運動の時間や強度、環境の違いによって身体がどう反応するかを考えていきます。
ひと口に走るといっても、短距離と長距離では使う筋肉も使われる心肺機能も違いますね。そこで、各スポーツを行うと身体にどんなことが起こるのかを知るために、専門の測定機器や運動テストなどで得たデータをもとに分析していくと、良い成績を残すためにはどんな練習をすればいいのかがわかってくるのです。
選手はもちろん、将来的にスポーツ指導者やトレーナーといった仕事に就きたいと思っている人も、スポーツ生理学を学ぶことで、スポーツの見方や取り組み方がきっと変わってくることでしょう。

スポーツ栄養学

栄養でパフォーマンスをアップ
スポーツ栄養学ヒトの身体は食事でつくられます。身体を鍛え、脳の働きを良くするためには栄養が必要です。特にスポーツ選手は運動量が多いので、身体を維持するためのエネルギーも筋肉も必要です。そこで「スポーツ栄養学」が力を発揮します。
選手たちのパフォーマンスをアップさせるためには、いつ・何を・どのタイミングでどれだけ摂取すれば良いかを、栄養学的理論・知識・スキルを体系化し研究するのがスポーツ栄養学という分野です。
選手個々に合わせた栄養摂取を考える

身体が大きいラグビー選手は、約5000キロカロリー摂取するそうです。一方、柔道やレスリングなど、試合前に増量や減量が必要となる競技もあります。スポーツ選手にとって食べることは、毎日のトレーニングの一貫ともいえるのです。
 スポーツ現場においては、スポーツ選手の毎日の食事状況を調査し、何が足りていて、何が足りていないのか、それをどう摂取すれば、ケガをしにくい身体になり、パフォーマンスを上げられるのかを明確にしなければいけません。また、選手個々やチームの方針に合わせて、迅速に適切なアドバイスをすることも求められます。食事は本来、楽しい時間ですから、できるだけストレスにならないように、選手の心理状態を考慮することも大切です。
こうした幅広い知識ときめ細やかな配慮をもったスポーツ栄養士は、選手やチームからとても頼りにされている存在です。

トレーニング科学

安全なトレーニングとは?
トレーニング科学スポーツ選手たちがパフォーマンスを向上させるためには、トレーニングが必要です。そのトレーニングを科学的に理解し、研究し、探求していくのが目的です。
 たとえば高地トレーニング。標高2000メートル以上のところでトレーニングを行うと、選手の身体にどんなことが起こるのかはもちろんのこと、酸素の薄い中で安全にトレーニングするにはどうするのかを研究してきました。今では多くの選手が高地トレーニングを安全に行えるようになっていますが、それもトレーニング科学のたまものなのです。
パフォーマンス向上と安全に貢献

かつて、精神力を鍛えるために、練習中に水を飲むなと言われた時代もありました。しかしそんなことをしたら、脱水症状を起こしてしまう危険がありますね。そういった「根性練習」の安全性に疑問が提示され、さらには水分補給を適度に行うことでトレーニング効果が上がることも証明されていきました。トレーニング科学はパフォーマンスを上げることだけではなく、選手たちの安全を守ることにも貢献しているのです。

スポーツ工学

情報化社会のスポーツを支える

スポーツ工学は競技や練習で使う用具やウェア、計測機器、また施設の設計や製造などを中心とした研究や開発を担う学問です。たとえば、球速を測定するスピードガン、マラソン選手が使用して大幅に記録をのばして話題となった厚底シューズもスポーツ工学の視点から生み出されたものです。

生活に欠かせない機器の開発に貢献

野球ではボールのスピードだけではなく、回転数や回転軸まで計測できるようになりました。それによって、ただボールが速いだけではなく、回転数が多いほうがキレがあって打ちにくいボールであることもわかってきました。これはスポーツ工学によって開発された機器が、野球というスポーツの発展を支えた大きな例です。
 これらはトップアスリートの役に立つだけではなく、一般の人たちが健康な生活を送るためのデータにもなり、新しい分野としても期待されています。
 運動が苦手な人でも、人間の身体やスポーツに興味があり、数学や物理が好きであれば、スポーツ工学という分野からスポーツに関わることもできるのです。