奥野杏さんインタビュー動画
profile
京都府出身。
帝塚山大学の監督に声をかけられて、バレーボール部に入部。
バレーボールで西日本インカレ3位、個人では関西選抜チーム選出の実績を持つ。
現在はパナソニックに勤めながら、9人制バレーボールチーム“Blue bells”で現役選手として活躍中。
周りからの応援もあり、大学でもバレーボールを続行
どのような経緯で進路を決めましたか?
大学進学について高校生のときに考えていたのですが、バレーボールを続けるかどうかっていうところが一番悩んでいたところでした。
当時、悩んでいるときに帝塚山大学の先生から「バレーボール部に来てほしい」と呼んでいただいたことや、周りからも「もうちょっと続けてみたら」という形で応援の声をいただいたので、大学でもバレーボールをしようと進学を決めました。
帝塚山大学の練習にも何度か参加させてもらっていたので、当時の監督さんの元でバレーボールをやりたいという気持ちもあり、進学を決めています。
大学で学んでおいて良かったと思うことはなんですか?
私は教員免許を取得しているのですが、取得するために受けていた道徳の授業が特に印象に残っています。
今までは授業を受ける立場にあったので気づかなかったのですが、初めて授業をする立場になって、生徒たちの意見を引き出す難しさや、意見をまとめる大変さを知りました。
道徳のような授業は、今の会社でも同じような取り組みにつながってきていることもあり、特に印象的だったなと思っています。
大学で身につけた“主体性”を今の仕事にも活かす
大学で学んだことはどのような場面で今の生活やお仕事に活きていますか?
今年で社会人5年目になって、いくつかのプロジェクトを自分に任せてもらえるようになりました。
私が中心になって、他の方々を巻き込んでいくプロジェクトになっているんですが、一人一人にヒアリングして目標や考え方、それぞれの意見などをまとめることがあるのですよね。
このような場面では、先ほどお伝えした道徳の授業で学んだことが役に立っているのかなと思っています。
高校の部活動と比べて、大学スポーツはどんな違いがありますか?
高校生の部活は監督の指示で動いていくイメージがあるのですが、大学スポーツは選手が中心になってチームを作り上げていくところでしょうか。
主体的に意見を出し合って、目標を掲げてやっていくことが大きな違いかなと感じています。
大学スポーツで学んだことは今のお仕事に活きていますか?
大学で自主性を学んだおかげで社会人になっても受身にならず、主体的に動けているところだと思います。
このあたりは、大学時代の部活動を通じて培っていたことが活きていますね。
チームスポーツを通して“協調性”を学ぶ。環境構築が継続の鍵
競技を継続するために努力していることがあれば教えてください。
単純にバレーボールが好きだから継続できたのですが、一緒にやっていく仲間と良い関係を築きながら続けていくことも大事かなと思っています。
まずチームの目標が合っていなかったら、メンバーとの方向性もズレてしまいます。
この目標を決めるところも学年で話し合ったりチーム全体で話し合ったりと、練習時間も長かったのですが、話し合いの時間もたくさん取っていたなという印象があります。
大学時代を振り返って後悔したことや、やり直したいことはなにかありますか?
大学のバレーボール部は同期9人からスタートしたのですが、全員で引退をしたかったなとは思っていました。
いろいろあって最後は4人でやり遂げた形になったので、当時から話し合いがうまく出来ていればというのは、少し心に残っている部分になります。
大学時代の様々な経験は、今後どのように役に立つと思いますか?
人間関係や環境を良好にするために、役立っていくのかなと感じています。
良い環境を作っていくには、自分から発信をしていく必要があります。そのためには大学時代の経験を活かして、自分や周りの意見を尊重しながら、行動や生活をしていきたいなと思っています。
4年間の大学生活から培った“忍耐力”
大学スポーツで学んだことは、どのような場面で活きてくると思いますか?
バレーボールや学生生活で培った忍耐力は、仕事で活きていますね。
たとえば、仕事を任されて「これはできない」とすぐに突き返してしまうのではなく、1回自分で考えてみて、周りの力を借りながら何とかやってみようという思考になっているのは当時に学んだことのおかげです。
もし自分が高校生に戻ったら、今と同じ進路や部活を選びますか?
進路や部活については、今自分が高校生だったら同じ選択をしますね。
私の信念ではないのですが、今までに自分で決断して信じてきた道を後悔したことはないからです。その道があるから今の自分があるなとも思っているので、もし高校生に戻ったとしても同じ選択をすると思います。
大学に行くこと、大学で部活動をすることにはどんな意義がありますか?
大学に行くことの意義は、高校よりも好きに使える時間があるので、自分の選択肢を広げられるというところだと思います。
大学で部活をすることの意義は、自分が主体になって行動しなければいけないため、自分を見つめ直したり責任感などが養われることですね。
これから大学へ進む高校生へ
大学は様々な場所からいろいろ考えを持った人が集まる場所になるので、その中で授業や部活動を通して、友達や仲間と一緒の時間を過ごすことができます。
また自分で考えて成長できる場所だと思うので、これからの道を切り開いていくためにも、自分と向き合って成長していくためにも、ぜひ大学進学を考えてみてください。