「高校時代、一生懸命バレーボールに打ち込んでいた。バレーボールを大学に入ってからも続けたい」
「高校時代にバレーボールで全国大会までコマを進めた。大学進学後もバレーボールを続けたいし、可能ならばスポーツ推薦で行けるところを狙いたい」
来年の受験時期を見据えて、このように考えている人も多いのではないでしょうか。
ここでは、大学のバレーボール部に入るための方法や、各大学の受験条件などを紹介していきます。なお、中心とするのは「バレーボールのスポーツ推薦で、大学に進む場合」ですが、それ以外の方法についても取り上げていきます。
さまざまな大学のバレーボール入部方法について
大学でバレーボールをするためには、当然のことながら、まずは大学に受かる必要があります。
このときの方法は、主に以下の3つに分けられます。
1.一般入試
2.学校推薦
3.スポーツ推薦
それぞれ見ていきましょう。
1.一般入試
主に教科に関するテストに合格して、大学に入る方法です。もっとも一般的な方法であり、学校推薦やスポーツ推薦を受けられなかった人であってもこの方法で合格~バレーボール部に入ることができないわけではありません。強豪と呼ばれる学校のなかであっても、「一般入試で受かった人が正選手として活躍している」「どのようなかたちで入ったとしても、その人の資質や技術だけで評価する」というところは多いため、「一般入試=バレーボール部での活躍はできない」と考える必要はありません。
ただし、一部の学校では、「そもそもスポーツ推薦で入った人以外は、バレーボール部には入れない」「入部に際してセレクションがある」としているところもあるので、この点には注意が必要です。
2.学校推薦
学校長などが認めて、「この生徒ならば」と推薦するやり方を「学校推薦」といいます。
この方法には主に「指定校推薦」と「公募制一般推薦」があります。前者は「大学側が指定した高校の在籍生徒のみを対象とするもの」であり、後者は「学校長の推薦を受けた生徒を対象とするものであり、どの高校に在籍しているかは問わない」としているものです。
自分が在籍している高校が進みたいと考えている大学の指定校ならば前者を、そうではないのなら後者を選ぶことになるでしょう。
なお、学校推薦のなかに、「公募制特別推薦」も含まれることもあります。これは、スポーツや文化活動において優秀な成績をおさめた人が受けられるものです。下記の「スポーツ推薦」は、この「公募制特別推薦」のなかの一種です。
3.スポーツ推薦
スポーツで優秀な成績をおさめた人は、スポーツ推薦枠で大学に進める場合もあります。
この場合はほかの入試制度とは異なり、「スポーツの成績(最低でも都道府県大会選抜レベル、学校によっては全国大会出場レベル)」が求められます。また、実技試験を行う場合もあります。
このスポーツ推薦の場合は、学校長からの推薦だけでなく、競技指導者の推薦などを必要とする場合もあります。
「大学のスポーツ推薦でしか入れないバレーボール部」も多いが、学力はほぼ必須
「当校のバレーボール部は、スポーツ推薦でしか入れない」としている学校もありますし、「一般入試で入ってきた生徒も受け入れる」としている学校もあります。
ただ、いずれの場合であっても、高校時代までの学力も評価対象となることが多い点には注意が必要です。
多くの学校では、バレーボール推薦で入学を希望する場合でも、高校の評定平均(すべての科目の評価/5段階 を足し、それを科目数で割った数)が定数値以上であることを求めています。そのため、どれだけバレーボールで結果を残していても、場合によっては推薦段階で足切りにあう可能性はあります。高校時代の成績を問わない学校もないわけではありませんが、そのような学校に絞ってしまうと、受験可能な大学は非常に少なくなってしまいます。
また、スポーツ推薦で大学に進む場合、小論文の提出、面接、志望動機文の提出のいずれかが求められることが多いことも理解しておきましょう。学校によっては、「スポーツ推薦の場合、競技の点数が100点、面接50点、志望動機文50点で、合計200点として、総合点で判断する」などとしている場合もあります。
「バレーボールの推薦で大学に行くつもりだから、勉強はしなくてもよいだろう」と考えるのは、非常に危険です。
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